フォロワー12人。何を投稿しても誰にも届かない。いい投稿をすれば自然に増える、そう信じていた俺は甘かった。だから自分から絡みに行った。5日間で28件。結果は+5人。たった5人だ。でもこの5人が、俺のSNS観を根底からひっくり返した。
誰も見ていない場所で叫んでいた
競馬予想AIアカウント@Nankan_Saishuを始めて、毎日投稿を続けていた。予想を出して、結果を報告して、成績を公開して。
インプレッションは400〜800。12人のフォロワーにしては悪くない数字だと、自分を慰めていた。
でも、フォロワーは増えなかった。
1週間、真面目に投稿を続けた。12人のまま。ぴくりとも動かない。
考えてみれば当たり前だった。12人のアカウントなんて、Xの海の中では砂粒だ。誰にも見えない場所で、毎日一人で叫んでいたようなものだ。
待っていても、誰も来ない。
じゃあ、こっちから行くしかない。
56歳、リプライ営業を始める
AIに壁打ちして出てきた結論は、拍子抜けするほどシンプルだった。
「他の競馬アカウントにリプライを送れ」
それだけ? と思った。もっとこう、アルゴリズムがどうとか、バズる投稿のコツとか、そういう話を期待していた。
でも冷静に考えたら、その通りだった。フォロワー12人の段階で「バズ」なんて夢物語だ。1人ずつ、地道に拾っていくしかない。
56歳の新人営業マンになった気分で、リプライ戦略を始めた。
南関競馬に興味がありそうなアカウントを20人リストアップ。2月21日、最初のリプを送る指が、少し震えた。いい歳して何やってるんだと思った。でも、やらなきゃ12人のままだ。
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リプのルールは3つだけ
やみくもにリプしても逆効果だ。だからルールを3つだけ決めた。
1日5件以上のリプを送る。相手の投稿に具体的に触れる。宣伝しない。
相手が予想を投稿していたら、「うちのAIはこう出してます」と自分の見解を添える。相手が的中していたら素直に祝う。相手が外していたら「うちも外しました」と共感する。
「フォローお願いします」は絶対に言わない。「うちのアプリ買ってください」も言わない。
56年間生きてきて知っていることがある。押し売りされて嬉しい人間はいない。
5日間の通信簿
5日間で約28件のリプを送った。結果はこうだ。
新規フォロー:8人
離脱:3人
差し引き:+5人(12人→17人)
正直、もっと増えると思っていた。28件送って8人。約3.5件に1人の割合。営業の成約率としては悪くないのかもしれないが、12人が17人になっただけだ。
離脱の3人は、おそらくリプ戦略を始める前からのフォロワーだ。投稿頻度が上がってタイムラインに表示される機会が増え、「なんか違うな」と思った人が外していったのだろう。
ちょっとへこんだ。
でも、ここで気づいたことがある。リプ経由で来た8人は、全員残っている。自分の投稿を見て、プロフィールを見に来て、納得した上でフォローしてくれた人たちだ。この8人と、なんとなくフォローして離れていった3人では、質が全く違う。
リプで見えた景色
5日間、毎日リプを送り続けて、面白いことがわかってきた。
反応が返ってくる人と、来ない人がはっきり分かれる。毎日投稿しているアクティブな人はリプにも反応してくれる。逆に、週1回くらいしか投稿しない人にリプしても音沙汰なし。リプ先の選び方で成果が全然変わる。
「AI予想やってます」は思った以上に興味を引く。南関競馬でAI予想を本格的にやっているアカウントは少ないらしく、「面白いですね」「どうやって作ってるんですか」と聞かれることがあった。ニッチは武器だ。
そして一番の発見。宣伝しない方が、プロフィールを見に来てくれる。自然な会話の中で「AI予想やってる人」だと認識されると、相手から勝手に見に来てくれる。押すのではなく、引く。
これは会社員時代の営業と同じだった。いきなり商品説明を始める営業マンは嫌われる。まず相手の話を聞いて、共感して、信頼を得る。そうすると向こうから「で、何やってるの?」と聞いてくれる。
56歳にしてSNSで同じ法則を体感するとは思わなかった。
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あと83人
17人。Phase1の目標は100人。あと83人。
バズるコンテンツを作る。アルゴリズムをハックする。そういう華やかな戦略は、1000人を超えてからの話だ。
17人のアカウントがやるべきことは、1件ずつリプを送って、1人ずつ信頼を積み上げること。
地味だ。時間がかかる。格好よくない。
でも、投稿だけしていた1週間はフォロワー増加ゼロだった。リプを始めた5日間で+5人。行動を変えたら、数字が動いた。方向は合っている。
来週もリプを続ける。1日5件以上。
来週の報告で、17人がいくつになっているか。
見届けてくれ。
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