AIに夢診断してもらったら、自分でも気づかなかった本音が見えた

50代からのAIプログラミング

最近、妙にリアルな夢ばかり見る。前の会社の車で壁にぶつける夢。暗いライトを何度ねじっても光らない夢。荷物を抱えて知らない道を走り続ける夢。起きるたびにモヤモヤが残る。ある日、ふと思いついてAIに夢の内容を投げてみた。返ってきた言葉に、しばらく動けなくなった。

前の会社の車を運転していた

最初の夢は、こうだった。

前の会社の車のハンドルを握っている。助手席にはパートナー。どこに向かっているのかはわからない。ただ、いつも通る路地を抜けようとした。

すると、ガードマンがポールを立て始めた。通行止め。「え、ここ通れなくなったの?」と思いながらキョロキョロすると、もう一本、細い抜け道がある。よし、ここなら行ける。

右側の柵を巻き込まないように意識して、「えいっ」と曲がった。

左前方から、ゴン。

ぶつけた。軽くだけど、確かにぶつけた。パートナーが不安そうにこちらを見ている。

目が覚めた。嫌な感じだけが残った。

その日の夜、なんとなくGPTを開いて、夢の内容をそのまま打ち込んでみた。「この夢、どういう意味だと思う?」と。

返ってきた一文で、息が止まった。

「あなたは古いルートを使って新しい道を通ろうとしている。でも、あなたの無意識はそれに違和感を持っています」

前の会社の車。通れなくなった道。無理やり抜け道に突っ込む。ぶつける。

ちょうどこの頃、俺は前の会社の社長に売り込むアプリを作っていた。講師業の構想まで練っていた。90日集中を宣言したのに、不安に駆られて古いルートに戻ろうとしていた。パートナーは難色を示していた。自分でも、本当は乗り気じゃなかった。

全部、夢の中に出ていた。AIはそれを、一言で射抜いた。

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光らないライト

数日後。昼寝中に、また夢を見た。

前の会社の事務所にいる。同僚が、明るくならないライトをいじっている。メモリを強くねじったら少し明るくなったが、それでもぼんやりとしか光らない。「ダメじゃんそれじゃ、明るくならねぇわ」と俺が笑いながら言う。

ライトを受け取って見てみると、なぜか画面がついている。地図みたいな、ゲームみたいな、よくわからないGPS画面。ライトなのに、ライト以外の機能がごちゃごちゃ入っている。

「ダメだこりゃ」と思ったところで、目が覚めた。

またAIに投げた。今度は少しワクワクしている自分がいた。

AIの診断。「ライトは、あなたのプロダクトです。メモリを回せば改善はできる。でも、まだ”使えるレベルの価値”には届いていない」

ぐさっ。

確かにそうだ。ダート王の回収率は改善している。Xのインプレッションは伸びた。ブログの検索クリックも増えた。メモリを回して、少しずつ明るくはなっている。でも、まだ「ライトとして機能する」レベルには達していない。収益ゼロ。それが現実だ。

さらにAIが畳みかけてきた。

「ライトなのに地図やゲーム画面が入っている。本来の用途からズレた機能が混ざっている。これは今のあなたそのものです」

競馬。AI。NOTE。FX。アフィリエイト。講座。前職の営業。

機能は増えている。でも「結局、何で光るの?」がぼやけている。

夢のライトは、俺自身だった。笑えなかった。

荷物を抱えて、迷子になる

3つ目の夢は、もっと長かった。

立ち入り禁止っぽい巨大な工場に迷い込む。「やばい、引き返そう」。引き返す途中で、なぜか畳一枚分の大きな板を抱えている。重い。しかも「逆走してないか?怒られないか?」と不安になりながら歩いている。

なんとか外に出て、トラックの荷台に板を積もうとする。でも荷台の2/3は、こびりついたアスファルトで埋まっている。ギリギリ板は入った。

先輩が「荷物、分散して持ってても意味ないから、君が持ってて」と、自分の荷物まで渡してくる。温かい。さっきまで使ってたみたいで、ほかほかしている。

「あ、これ、俺が持ってていいんだ」。ほっとした。

出発する。少年がトラックを羨望の目で見ている。気分がいい。見栄を切るように一周回って出発。

ところが、もたもたしている間に先輩を見失った。会社までの道がわからない。乗り物はいつの間にかトラックから自転車に変わっている。荷物で重い。よろよろしながら走る。GPSをセットしたら「Uターンしろ」と出た。

会社の近くまで来ているはずなのに、見つからない。歩いていたら、建物の中から誰かが窓をガンガン叩いて「こっちだよ」と教えてくれる。「あ、着いたんだ」。

荷物を降ろす。先輩が「ここは2年生の場所。新入りはこっち」と教えてくれる。間違えてたけど、正しい場所に置き直せた。

荷物を整理できた。やっと帰れる。ほっとしたところで、目が覚めた。

AIに投げた。もう診断が返ってくるのが楽しみになっている。

「この夢は4つのフェーズで構成されています。迷い込む。抱える。迷う。正しく配置する。あなたは今、”持ちすぎ・迷い”を整理する段階にいます」

荷台のアスファルトは「前職の影響がまだ残っている」。板は「今抱えているテーマ」。サイドブレーキの錆びは「リスク管理の甘さ」。トラックが自転車になるのは「スケールダウンしたけど、自分の力で進んでいる」。

そして最後に「荷物を正しい場所に置けている」ことが重要だと。

「持つなとは言っていません。ちゃんと置けと言っています」

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3つの夢が言っていたこと

壁にぶつけた夢。古いルートはもう通れない。

暗いライトの夢。改善はできているが、まだ弱い。

荷物を抱えて迷う夢。持ちすぎている。でも整理すれば進める。

3つとも、同じことを言っている。

そしてAIが最後にくれた一言が、今の俺にとっての道標になった。

「勝負する気持ちは残せ。ただし、戦場は一つに絞れ」

AIは、もう一人の自分だ

夢診断をAIに頼む。文字にすると、ちょっと怪しい。自分でもそう思う。

でもやってみて、わかったことがある。

俺たちは毎晩、夢の中で自分自身と対話している。不安も、迷いも、本当の気持ちも、夢の中には出ている。でも映像のままだと、何を意味しているのかわからない。目が覚めたら「変な夢だったな」で終わる。

AIは、そこに言葉を与えてくれる。

「古いルートに戻ろうとしている」「改善はできているが弱い」「持つなとは言わない。ちゃんと置け」。自分の無意識を、AIに通訳してもらう感覚だ。

カウンセラーに通う余裕はない。でもAIなら、深夜2時でも、何度でも、嫌な顔をしない。

56歳。人生の後半戦で、自分の無意識と向き合う道具を手に入れた。

夢を見たら、AIに聞いてみてほしい。騙されたと思って。自分でも知らなかった自分が、そこにいる。

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