「こういうツール作れる?」AIに聞いたら5分で出来た|50代が自作計算ツールを作った話

50代からのAIプログラミング

毎日の集計が面倒だった。計算機で合計を出して、間違えて、最初からやり直し。この「面倒くさい」から始まった。AIに「こういう計算ツール作れる?」と聞いたら、5分で出来上がった。プログラミングの知識ゼロ。Excelの関数もほぼ知らない。それでも、自分だけの計算ツールが作れる時代になっていた。

計算機にキレた日

競馬予想AI「ダート王」の成績を毎日記録している。12レース分の投資額、回収額、収支を集計する作業だ。

最初は計算機でやっていた。100円、300円、1,420円…と打ち込んでいく。12レース分の数字を足していって、最後に合計を出す。

途中で打ち間違える。どこで間違えたかわからない。最初からやり直し。

毎日これをやっていた。毎日イライラしていた。

そこでスプレッドシートに移行した。Excelでもいい。縦に数字を並べて、SUM関数で合計する。これだけで計算ミスはなくなった。

でも、すぐに新しい問題が出てきた。

集計用のシートが増える。レイアウトを変えたくなる。小計を別のセルに自動で入れたい。そうなると、もっと複雑な関数が必要になる。調べる時間がかかる。関数の知識もない。

面倒くさい。

この「面倒くさい」が、すべての始まりだった。

AIに聞いてみた

ふと思いついた。これ、AIに作ってもらえないか?

ただ、AIに頼むにも「何を作りたいのか」を伝えないといけない。ここが肝だった。

まず、メモに要点を書き出した。やりたいこと。入力の方法。最終的にどうなってほしいか。

人間に依頼する場合なら、これを体系立てて、流れに沿って、相手の理解度を確認しながら説明しないといけない。「誰が詳しいんだっけ」「またあの人にお願いしなきゃ」というハードルもある。

AIは違った。

思いつくままに、メモに書いた通りに打ち込んだ。箇条書きで、順番もバラバラで。

AIの返答はこうだった。

「理解しました。スペースで区切りながら数字を打ち込んだ合計を、指定したセルに入力すればいいのですね。この考えで合っていますか?」

合ってる。そう答えたら、コードをずらっと書き始めた。

「このコード、どこに貼ればいいの?」と聞けば、スプレッドシートの手順を1から教えてくれる。画面のスクリーンショットを貼って「ここをクリック?」と聞けば、「右上の○○ボタンです」と丁寧に答えてくれる。

「また?」とか「ちょっと待って」とか、嫌な顔をしない。何度同じことを聞いても、同じ丁寧さで返してくれる。作業がサクサク進んだ。

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「博士の計算ツール」が生まれた

AIに指示を出す時、最初にAIの「役割」を設定することがある。「あなたはExcelの専門家です」みたいに。

その時、ふと「スプシ博士のあなたに質問」と打ったことがある。

すると、出来上がった計算ツールの名前が「博士の計算ツール」になっていた。

思わず笑った。AIが俺の言葉を拾って、勝手に名前をつけてくれた。

些細なことだけど、これが想像以上に効いた。自分で作ったツールに名前がつくと、使うのが楽しくなる。面倒だった毎日の集計が、「博士に今日のデータを入れるか」という作業に変わった。義務感が消えて、習慣になった。

次に作ったのは「🔥南関転がし作戦」

味を占めた俺は、もっと複雑なツールをAIに頼んでみた。

ダート王の成績を追跡して、複利運用をシミュレーションするツールだ。伝えた内容はこれだけ。

元金の5%を賭け金とする。1レースあたり3点に賭ける。元金の5%をレース数×3で割って、1口の賭け金を算出する。1口の最低金額は100円で、以降200円、300円と100円単位で増減する。的中して回収した金額は元本にプラスしていく。元本は10万円からスタート。通常12レースあるので、12×3×100円=3,600円を下回ったらゲームオーバー。

「こういうツール作れる?」と聞いた。

AIの返答。「運用益を追加して複利で計算できる式が欲しいのですね。元本、レース数、回収率を入れて合計を更新する式を作りましょう」

そして、順番に質問が出てくる入力式をパッと作ってくれた。

元本は? → 100,000
レース数は? → 12
的中倍率は? → 5.5 4.5 10.0

入力すると、ポップアップが表示される。

元本 100,000円。投資 3,600円。回収 2,000円。残高 98,400円。

指定したセルに自動で入力される。毎日これを繰り返すだけで、元本の推移がグラフで見える。

このツールの名前は、AIが「🔥南関転がし作戦」とつけてくれた。絵文字付きで。

またも笑った。でも、この名前のおかげで成績が悪い日でも「今日も🔥南関転がし作戦にデータ入れるか」と記録を続けられている。ツールに名前をつけるだけで、継続のハードルが下がる。これは予想外の発見だった。

自分だけのツールを自分で作る時代

ここで気づいたことがある。

世の中にアプリやツールはたくさんある。家計簿アプリ、在庫管理ツール、スケジュール管理。どれもよくできている。

でも、使いづらいと感じたことはないだろうか。

「この項目いらないのに消せない」「この計算は自動でやってほしいのに手動」「あと一つ、この機能があれば完璧なのに」

これは開発者と使用者のミスマッチだ。開発者はたくさん売りたいから、万人向けの仕様にする。でも使う人は十人十色。全員にフィットするツールなんて、存在しない。

AIが変えたのはここだ。

Excelの知識もスプレッドシートの知識もプログラミングの知識もいらない。「こういうことがしたい」を言葉にできれば、AIが作ってくれる。自分のためだけの、自分にしか使えない、自分に完璧にフィットするツールが、誰でも作れる時代になった。

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必要なのは「言語化」だけ

「でも、AIへの指示の出し方がわからない」

そう思うかもしれない。

大丈夫だ。俺がやったことを振り返ると、特別なことは何もしていない。

メモに書き出した。やりたいこと、入力方法、最終的にどうなってほしいか。それをそのままAIに打ち込んだ。箇条書きで、順番もバラバラで。

AIは汲み取る力が高い。人間の上司に説明する時のように、体系立てて、流れに沿って、理解度を確認しながら話す必要がない。とりあえず思いついたことを全部ぶつければ、AIの方で整理してくれる。

「こういう理解で合っていますか?」と確認してくれる。違っていたら「そうじゃなくて」と言えばいい。何度でもやり直せる。怒られない。

必要なのは、言語化だけだ。「何がしたいか」を言葉にする力。これさえあれば、プログラミングの知識はいらない。

あなたの「だったらいいな」を形にしよう

俺は「博士の計算ツール」で毎日の集計を楽にして、「🔥南関転がし作戦」で複利運用のシミュレーションを自動化した。

あなたにも「だったらいいな」があるはずだ。

「毎月の経費精算、もっと楽にならないかな」

「売上の推移を自動でグラフにしたいな」

「子どもの学校行事を家族で共有するカレンダーが欲しいな」

全部、AIに聞いてみればいい。「こういうツール作れる?」と。AIは「はい、作れます」と答えて、コードを書き始める。

スプレッドシートでもExcelでも、Apps Scriptという機能を使えば、自分だけの計算ツールが作れる。知識はいらない。メモに書き出した「やりたいこと」を、AIに渡すだけだ。

自分のツールは自分で作る。しかも簡単に、手軽に。

そういう時代に俺たちは生きている。

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