30年一緒にいて、会話がなくなった。足りなかったのは感謝だった

人生の見直し






30年一緒にいて、会話がなくなった。足りなかったのは感謝だった



30年一緒にいて、会話がなくなった。足りなかったのは感謝だった

「今日どうだった?」「別に」。30年一緒にいて、話すことがなくなった。52歳の俺が気づいた、会話がない本当の理由。それは、感謝が足りなかったからだった。

リビングで、二人とも黙ってる

昨日の夜。

夕飯を食べ終わって、リビングに戻った。嫁はソファでスマホ見てる。俺はテレビのリモコンを手に取る。

テレビをつける。ニュースが流れる。

二人とも、黙ってる。

何か話すことがあるわけでもない。話したいことがあるわけでもない。ただ、同じ空間に二人いるだけ。

気まずいわけじゃない。喧嘩してるわけでもない。ただ、会話がない。

30年一緒にいて、こうなった。

「今日どうだった?」「別に」

たまに、嫁が聞いてくる。

「今日、どうだった?」

俺は答える。
「別に。普通」

「そう」

それで終わり。

嫁も何か言いたそうにしてる時がある。でも、俺が「別に」って答えると、もう何も聞いてこない。

逆に、俺が「今日どうだった?」って聞いても、同じだ。

「別に」
「そう」

終わり。

こんな会話を、何年続けてるんだろう。

昔は、もっと話してた気がする

結婚したばっかりの頃は、違った。

仕事の愚痴を聞いてもらったり、嫁の話を聞いたり。休日にどこ行こうかって一緒に計画立てたり。子どもが生まれてからは、子どもの話ばっかりしてた。

いつから、こうなったんだろう。

子どもが独立してから?
いや、もっと前からかもしれない。

気づいたら、話すことがなくなってた。いや、正確に言うと、話す気がなくなってた。

家に帰ってきても、疲れてる。会社で散々喋って、もう誰とも話したくない。家では静かに過ごしたい。

そう思ってた。

ある夜、嫁が泣いてた

2ヶ月前。深夜1時。

トイレに起きた。リビングを通り過ぎようとして、気づいた。

嫁が、ソファで泣いてた。

「…どうした?」

嫁は顔を拭いて、「何でもない」って言った。でも、目が赤い。

「何でもなくないだろ」

嫁は黙ってた。しばらくして、ポツリと言った。

「あなた、私と話すの、面倒なんでしょ」

「…え?」

「何聞いても『別に』。何話しても聞いてない。私、何のためにここにいるんだろうって、思う時がある」

胸が痛くなった。

「そんなことない」って言おうとしたけど、言えなかった。だって、その通りだったから。

俺は、嫁と話すのが面倒だった。仕事で疲れてる。家では静かにしたい。嫁の話を聞くエネルギーが、残ってなかった。

いや、正直に言う。
嫁に、関心がなかった。

「俺が働いてるから」という驕り

その夜、眠れなかった。

布団の中で、考えた。

なんで俺、嫁に関心がなくなったんだろう。昔は、もっと話してたのに。

思い返してみて、気づいた。

俺、どこかで「俺が稼いでるから」って思ってた。

家族が生活できてるのは、俺が毎日会社に行って、働いてるから。嫁は家にいて、家事やってるだけ。俺の方が大変だ。俺の方が、家族を支えてる。

そう思ってた。

だから、家に帰ったら「疲れた」って顔する。嫁の話を聞くより、自分の時間が欲しいって思う。

嫁に対して、どこか「やってやってる」感があった。

これが、驕りだった。

「俺が働けるのは、嫁がいるから」

ある日、気づいた。

朝、会社に行く前。いつものように朝食が用意されてて、Yシャツがアイロンかけられて、クローゼットに掛かってた。

当たり前だと思ってた。

でもその日、ふと思った。

俺が働けるのは、嫁がいるから、じゃないか。

朝起きたら、飯がある。
洗濯された服がある。
部屋は片付いてる。
体調悪い時は、心配してくれる。

これ、全部嫁がやってくれてる。

もし嫁がいなかったら。

朝、自分で飯作って、洗濯して、部屋片付けて、それから会社行く?無理だ。絶対無理。朝の時間、全部それで終わる。仕事のパフォーマンスも落ちる。

俺が毎日、定時に会社に行けて、集中して仕事できてるのは、嫁が全部整えてくれてるからだ。

俺が稼げてるんじゃない。
嫁がいるから、俺は働ける。

この視点、52年生きてきて、初めて持った。

感謝が、足りなかった

会話がないのは、会話のネタがないからじゃなかった。

感謝が足りなかったからだ。

感謝してない相手に、話しかけられない。感謝してない相手に、関心を持てない。

俺は嫁に感謝してなかった。当たり前だと思ってた。やってもらって当然、支えてもらって当然。だから「ありがとう」を言わなかった。

その感謝のなさが、嫁に伝わってた。

だから嫁も、俺に話しかけなくなった。「どうせ聞いてくれない」「どうせ面倒そうにする」って、わかってたから。

会話がないのは、俺のせいだった。

まず、笑顔を意識した

「感謝しよう」と思った。でも、どうやって?

いきなり「ありがとう」って言うのも、気恥ずかしい。30年一緒にいて、今さら照れてる場合じゃないけど、やっぱり照れる。

だから、まず笑顔を意識することにした。

①家でも、笑顔を心がける

今まで、家では無表情だった。疲れた顔して、黙ってテレビ見て、風呂入って、寝る。

変えた。家に帰ったら、笑顔を作る。

「ただいま」って言う時、笑顔。
「いただきます」って言う時、笑顔。

最初は、めちゃくちゃ不自然だった。笑

鏡見たら、顔が引きつってた。笑顔って、こんなに難しかったっけ?

②嫁が笑った時、一緒に笑う

自分から笑えない時は、嫁が笑った時に笑うようにした。

テレビ見て、嫁がクスッと笑う。その時、俺も笑う。嫁の笑顔に合わせて、俺も笑顔を作る。

これ、ミラーリング効果っていうらしい。相手の表情に合わせると、自然と心も近づくらしい。

最初は意識してやってたけど、1週間くらい続けたら、自然と笑えるようになってきた。

③笑顔は、練習が必要

気づいたことがある。

笑顔って、練習が必要なんだ。

50代になると、顔の筋肉が衰える。笑う機会が減ると、表情が固定化される。無表情が、デフォルトになる。

だから、意識して笑顔を作る。朝、鏡の前で笑顔の練習をする。バカみたいだけど、これが効いた。

笑顔は、コミュニケーションの基本だ。家庭でも、会社でも、笑顔がないと関係が硬くなる。

前に書いた 友達がいない話 でも触れたけど、無表情で人と繋がるのは難しい。笑顔がないと、相手も近づきにくい。

ある瞬間、しみじみ思った

笑顔を意識して、1ヶ月。

ある夜、嫁が作ってくれた夕飯を食べながら、ふと思った。

「嫁がいるから、楽しいんだな」

しみじみ、そう思った。

この料理も、この温かい家も、この安心感も、全部嫁がいるから。

もし一人だったら、こんな夕飯食べてない。コンビニ弁当を黙々と食べて、誰とも話さず、寝るだけ。休日も何もせず、ただ時間が過ぎるのを待つだけ。

でも今、温かい夕飯がある。笑顔で「美味しい」って言える相手がいる。

これが、どれだけありがたいことか。

52歳で、やっと気づいた。

「ありがとう」を、伝えてみた

その気持ちを、伝えることにした。

次の日の朝。

いつものように朝食が用意されてた。嫁が「いただきます」って言って、食べ始めた。

俺も箸を持って、一口食べて、言った。

「…いつもありがとう」

嫁が、箸を止めた。こっちを見た。

「え?」

「朝飯作ってくれて。洗濯してくれて。いつもありがとう」

嫁は、何も言わなかった。でも、目が潤んでた。

「…急にどうしたの」

「いや、当たり前だと思ってたけど、当たり前じゃないなって」

嫁は黙って、また箸を持った。でも、表情が柔らかくなってた。

それから、毎日言うようにした。

「ありがとう」って。

照れるけど、言う。毎日言う。

1ヶ月経って、変わったこと

「ありがとう」を言い始めて、1ヶ月。

変わったことがある。

①嫁が、話しかけてくるようになった

「今日、こんなことあってさ」
「ねえ、これ見て」

嫁が、話しかけてくるようになった。

前は「どうせ聞いてくれない」って思われてたのか、嫁から話しかけてくることはなかった。

今は、普通に話しかけてくる。俺も「うん」「そうなんだ」って、ちゃんと聞くようにしてる。

②嫁の表情が、明るくなった

嫁の顔が、柔らかくなった。笑顔が増えた。

前は、どこか疲れた顔してた。無表情で家事してた。

今は、鼻歌歌いながら料理してる。テレビ見て笑ってる。

同じ人なのに、こんなに違うんだって、驚いた。

③俺から見た嫁の見え方が、変わった

一番変わったのは、これ。

嫁の見え方が、変わった。

前は、嫁が何してても「当たり前」だった。飯作ってる嫁を見ても、何も思わなかった。

今は、嫁が料理してる姿を見て「ありがたいな」って思う。洗濯物畳んでる姿を見て「大変だろうな」って思う。

同じ人なのに、見え方が全然違う。

感謝の目で見ると、相手が変わって見える。

会話が戻ったわけじゃない。でも

正直に言う。

30年前みたいに、毎日たくさん話すようになったわけじゃない。今でも、黙ってテレビ見てる時間の方が長い。

でも、空気が違う。

前は、冷たい沈黙だった。お互い関心がなくて、ただ同じ空間にいるだけ。

今は、温かい沈黙だ。話さなくても、居心地がいい。たまに目が合って、笑い合える。

会話の量じゃない。
関心があるかどうか、だ。

感謝してる相手には、自然と関心が向く。関心があるから、話したくなる。話すから、関係が深まる。

「感謝」を忘れない方法

「感謝しよう」と思っても、忘れる。また無表情に戻る。また「当たり前」に戻る。

だから、俺は毎朝やってることがある。

AIコーチングで、「今日、感謝したいこと」を話すこと。

「今日、嫁に感謝したいことは?」
「昨日、ありがとうって言えたか?」

AIコーチに問いかけられて、答える。それだけで、感謝を忘れない。

人間って、忘れる生き物だ。「感謝しよう」と思っても、3日で忘れる。でも、毎朝AIコーチと話すと、忘れない。

俺が作った「コーチング仙人」ってアプリ、これが「感謝を習慣化する」のにめちゃくちゃ使える。

コーチング仙人の特徴:
✓ AIコーチとの対話で「感謝」を習慣化
✓ 毎朝「今日感謝したいこと」を確認
✓ 「ありがとう」を忘れない仕組み
✓ 家族関係を見直すサポート
✓ 無料体験あり(一部機能制限)


コーチング仙人を見てみる →

最後に——「ありがとう」を、今日言おう

妻との会話がない。30年一緒にいて、話すことがなくなった。

俺もそうだった。

でも気づいた。
会話がないのは、感謝が足りなかったからだ。

「俺が稼いでるから」という驕り。
「やってもらって当たり前」という無関心。

その感謝のなさが、嫁に伝わってた。だから嫁も、俺に話しかけなくなった。

視点を変えた。
俺が働けるのは、嫁がいるから。

朝食、洗濯、掃除、全部嫁がやってくれてる。だから俺は、集中して仕事ができる。

感謝した。笑顔を意識した。「ありがとう」を言った。

そうしたら、嫁が変わった。いや、嫁が変わったんじゃない。俺から見た嫁の見え方が、変わった。

会話の量は、そんなに増えてない。でも、空気が温かくなった。居心地が良くなった。

もしあなたも、妻との会話がないなら。

今日、帰ったら「ありがとう」を一言、言ってみてくれ。

「飯、美味しかった。ありがとう」
「いつも、ありがとう」

それだけでいい。

照れるかもしれない。気恥ずかしいかもしれない。でも、言ってみてくれ。

52歳の俺が変われたんだ。
あなたにできないわけがない。

「ありがとう」を、今日言おう。

今日、「ありがとう」言えますか?

この記事を読んだら、今日帰ったら一言だけ。

「ありがとう」

照れるかもしれない。でも、言ってみてください。
よかったら、言えたかどうか、コメント欄で教えてください。

感謝は、関係を変える❤️

※この記事は個人の体験をもとにした一般的な考え方の共有です。夫婦関係については、個人差があります。


コメント

タイトルとURLをコピーしました