FX自動売買を作ってみたら甘くなかった|56歳が15年温めたアイデアとバグとの戦い

50代からのAIプログラミング

15年間、ずっと頭の中にあった。急騰と暴落の波に乗るbot。20pips動いたらエントリー、50pipsで利確、マイナス20pipsで損切り。これを延々と繰り返す。手動でやれなくもない。でも、面倒すぎる。だからずっと温めてた。AIがここまで進化した今なら、いけるんじゃないか?——甘かった。

15年間、頭の中にあったbot

俺の頭の中に、15年間住み着いてるアイデアがあった。

FXの急騰相場、暴落相場。あのダイナミックな値動きに、順張りでスキャルピングを仕掛けるbotだ。

具体的にはこうだ。0スタートとして、20pips動いたら1口エントリー。さらに20pips動いたら2口目。60で3口目。70に到達したら1口目が+50になるから利確。80で4口目エントリー、90で2口目が+50で利確。これを延々と繰り返す。

手動でセットすることもできる。でも、面倒すぎる。

「これ、自動でやれたらな…」

そう思い続けて、15年。

AIに相談したら、いきなり否定された

AIがここまで進化した今なら、いける。そう思って相談した。

返ってきた答えは、想定外だった。

「騙しとスリッページで破綻しやすいです」

…は?

15年温めてたアイデアが、開始3分で否定された。

でも、これがAIとの壁打ちのいいところだ。感情に配慮して「いいですね!」とは言わない。データに基づいて、冷静に事実を返してくる。

結果、テクニカル指標を使って判断する形に方針転換した。ここからが本当の開発の始まりだった。

ねずみ講式botという発想

次に考えたのは、こういう仕組みだった。

10万円スタートで50万円を目指す。50万円に到達したら30万円を利確して、10万円×2口に増やして運用再開。これを繰り返す。2口が4口になり、8口になり…指数関数的に増えていく。

ここで疑問が立ち上がった。2口、4口、8口と増えた場合、それぞれ独立して動かせるのか?互いに干渉しないのか?

この疑問は、大いに的中した。

不干渉はほぼ無理。口座を分けないと危険。そんなに口座は作れない。確定申告で死ぬ。

壮大な構想は、現実の壁にぶつかって粉砕された。

ドル円とユーロドル、2本に絞った理由

とはいえ、投資において一本背負いは危険すぎる。

特性の違う2つのbotで開発を進めることにした。口座2個なら管理も容易だろう。

相関がありつつ、別の動きをする通貨ペア。ドル円とユーロドル。この2つの方向性に落ち着いた。

当初は4個のbotに着手していた。ドル円買い、ユーロドル、複数通貨、ユーロドル今日の予報。でも口座管理の工数と確定申告の煩雑さを考えて、2本に集中する判断をした。

アイデアを広げるのは簡単だ。絞るのが難しい。

Claude Codeで基本部分は2〜3日で仕上がった。ところが…

Claude Codeで開発を始めた。基本部分は2〜3日で仕上がった。さすがだ。

ところが…である。

そんなに甘くなかった。

FXに興味がある人なら理解してると思う。投資を安全に行うためには、ストップロスの存在が重要だということを。1月のレートチェックでもわかるように、5円レベルの暴落は意外と簡単に起こる。

何が言いたいかというと、botがトラブった時に暴落が始まったら、一瞬で退場レベルの損失を食らう可能性があるということだ。

だから、ハンマーで叩いても壊れないほどの堅牢度が必要になる。

ここが、プログラム初心者にとって心臓破りの坂だった。

バグは「アリの一穴」

バグはそこかしこに転がっていた。

エントリーしない。確定しない。記録が残ってない。毎日のメンテナンス時間でbotが止まる。

ダムを決壊させるに十分すぎる「アリの一穴」が、無数に存在していた。

一方を直せば、一方が壊れる。

AIは万能だと思っていると大けがをする。ゲームのバグを探すバイトがある意味を、この時初めて知った。バグを探し潰すのは、途方もない作業なのだ。

リーマンショック、10分で70万円が消えた日

ここで少し、過去の話をさせてくれ。

リーマンショック。正確にはベアースターンズの破綻の時だ。

ものの10分で、70万円を溶かした。

それ以来、FXからは距離を置いた。株式の長期保有と投資信託中心の運用に切り替えた。

あれから何年も経った。メンタルが成長した今なら、FXでも勝てるはず。そう考えて、実戦も再開した。

一番の敵は「持ちたい病」

投資でも競馬でも、一番の敵は「持ちたい病」だ。

ノーポジションによる機会損失を異常に恐れる。もし自分の考えが正解だったら、利益を取り損ねるという恐怖。

負けて損失を出す方がよっぽど重大な危機なのに、だ。

宝くじと同じ心理だ。「買わなきゃ当たらない」と、買うだけで損が確定している宝くじを買う。あの心理が、投資の世界でも働く。

この「持ちたい病」を克服できた者から、利益が出始める。

冷静に待てるようになった

今は、チャートの動きで飛びついたりしない。自分の考えに固執したりもしない。

冷静に待つことが出来るようになってきた。

一進一退を繰り返してはいる。でも、勝てる自信が出てきたのも事実だ。

メンタルの弱さをAIとbotで克服しようと始めた開発だった。でも、もしかしたら手動トレードの方が先に成果を出せるかもしれない。そういう段階に来ている。

botが先か、自分が先か

面白い逆転が起きている。

bot開発を通じて、FXの構造を深く理解した。リスク管理を叩き込まれた。テクニカル指標の意味を身体で覚えた。

その知識が、手動トレードに還元されている。

そして手動トレードの知見が、またbotの改善に戻っていく。

開発と実戦が、ぐるぐる回り始めた。

どちらが先でもいい。この循環そのものが、56歳の俺にとっての「考える力」の実戦だ。

50代、甘くない現実の中にいる

正直に言う。

まだ、これという具体的な成果は出ていない。自分の理解が開発に追いついていない部分もある。

でも、これがリアルだ。

15年温めたアイデアがAIに3分で否定され、壮大なねずみ講式構想が現実に粉砕され、バグに追い回され、それでもまだ開発を続けている。

アイデアは降ってこない。生み出すものだ。

そして、甘くない現実の中で磨かれていく。

逃げない。

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FX自動売買に興味があるあなたへ

15年温めたアイデアが3分で否定された。それでも続けてる。

AIは万能じゃない。バグは無限に湧く。
でも、開発と実戦が回り始めた時、見える景色が変わった。

あなたも、何か温めてるアイデアがある?
やってみたいけど、踏み出せない?

よかったらコメント欄で教えてくれ。

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