デジタル化の罠|50歳からのDX再起動
DX=デジタルトランスフォーメーションの本質
DXが「デラックス」の略と誤解されていた時代は遠い昔。今やDXは「デジタルトランスフォーメーション」として、多くの企業で導入が進んでいます。
しかし、単に業務をデジタル化しただけで成果が出ない…そんな声を耳にすることも少なくありません。
デジタル化は「学習」で前進できます。
プログラミングに精通したスタッフを育てたり、外部から雇い入れたりして、課題をコードで解決する。ここまでは理論上、誰でもできるのです。
問題は「根」にある
では、なぜ期待通りに成果が出ないのか?
それは「問題の根本」を掘り起こせていないからです。見えている課題は表面的であり、本当の原因はその奥に潜んでいます。
数字も同じです。数字は結果を示すにすぎず、本質までは語ってくれません。
だからこそ「表面的な問題解決」に終始すると、なぜかモヤモヤが残るのです。
重要なのは「問題そのもの」ではなく「問題の原因」とどれだけ向き合えるか。
ここにこそ、DXの真価があります。
学習だけでは到達できない領域
入社したばかりの頃は、指示を受けなければ動けなかった私たちも、2年、3年と経験を積むと、自発的に仕事ができるようになります。
これは「職業を理解している」からです。
いくら優秀なプログラマーを連れてきても、会社の事情や背景を知らなければ本質的な解決はできません。
逆に、自社を熟知している中堅社員がプログラムを学んだとき、初めて「問題解決の入り口」に立てるのです。
本来のDXとは、問題を掘り下げる力と、発見する力にかかっています。これは学習だけでは身につかない「センス」であり、経験からしか磨かれません。
50代こそDXの担い手になれる
実は、豊富な経験を持つ私たち50代がDXに取り組むことこそ、大きな意味を持ちます。
国は「75歳まで働け」と言い、企業は若返りを急ぐ──そんな時代だからこそ、自分が変わるしかありません。
「今さら遅い」と思う必要はありません。気づいた今日から始めればいいのです。
誰も守ってはくれません。でも、挑戦している人はいつの時代も応援されます。
大丈夫。あなたも変われます。だって、
今日が一番若いのですから!
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