言葉の罠
言葉の使い方は、自己肯定感を大きく左右します。自己肯定感を高めることは、実は難しくありません。しかし、日常で使う言葉次第で、簡単にもなれば難しくもなるのです。
自己肯定感と「言葉」の関係
「カスハラ」や「モラハラ」といった行為は、自己肯定感の低さが根底にあります。ことわざの「金持ち喧嘩せず」が示すように、心に余裕がある人は、他人のちょっとした振る舞いに激しく怒ったりしません。こうした行動をしてしまう人は、普段の言葉遣いから見直す必要があるでしょう。
言霊の力
「ため息をつくと幸せが逃げる」という言葉がありますが、これは迷信です。しかし、「言葉には魂が宿る(言霊)」という考え方は、脳科学的にも一理あります。
例えば、猛暑の日につい口から出る「あっついなぁ」という言葉も、意味合い次第で脳の受け取り方が変わります。
- ネガティブ:「もうつらい、勘弁してくれ」という「あっついなぁ」
- ポジティブ:「今日も太陽みたいに燃えてるぜ!」という「あっついなぁ」
脳はこのニュアンスの違いを敏感に受け取ります。前向きな発言は自己肯定感を上げ、マイナスな発言は下げる方向に働きます。
否定形より肯定形を
否定的な言葉も要注意です。例えば、「僕は負けない」という否定形よりも、「僕は勝つ」という肯定形の方が脳には良い影響を与えます。脳は否定形を正確に処理できず、無意識にネガティブなイメージを強化してしまうためです。
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悪口の代償
「他人の悪口を言ってはいけません」「良いところを見つけて褒め合いましょう」これらは単なる道徳ではなく、自己肯定感を高める科学的にも理に適った方法です。
悪口は、その場では盛り上がって楽しいかもしれません。しかし、脳はそのたびにマイナスのイメージを蓄積し、自己肯定感を少しずつ削っていきます。これこそが「言葉の罠」です。
今日からできる改善法
自己肯定感が低いと感じる人は、まず悪口を言う回数を減らしましょう。悪口が多いコミュニティからは、距離を取るのが賢明です。
もし悪口を言ってしまったら、その倍の回数「ありがとう」と人に伝えてみてください。たった1か月続けるだけで、自分の内面が明るくなってくるのを実感できます。
さらに、ニュースにも注意が必要です。事故や事件の報道は、見ても得はありません。脳にマイナスのイメージを刻み込むだけです。
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